BCC理論に基づいた出張パーソナルトレーニングで使用される文献の紹介
分冊 解剖学アトラス 運動器;平田幸男著
運動器の構造を徹底して完璧に紐解くイラストの解剖学書。筋肉の線維の走行から起始と停止までわかりやすく載せています。筋肉だけでなく、神経と血管、細かい骨の位置との関係性を見やすく記されており、BCC理論は触覚刺激が評価と実践に基本となりますので、気になったところはこの解剖学書でチェックをします。
分冊 解剖学アトラス 内臓;長島聖司著
上記の運動器の解剖学書と同じシリーズの内臓版です。内臓は医学的には内科学の分野です。医学が高性能の画像を取り入れ、悲しくも医師が触診をほとんどしなくなりました。BCC理論を発展、成長させるためにも内臓の評価が触覚刺激によって評価と実践ができるようにすることに使命感をもっています。コアの筋肉のトーンがなかなか上がらないときには、この内臓の解剖学書で内臓のポジションを確認します。軟部組織から内臓の位置を操作して、コアのトーンが調整されるなら、コアの総体的なポジショニングが適切でないことを示すと解釈します。
モーターコントロール 運動制御の理論から臨床実践へ Anne Shumway-Cook、Marjorie H.Woollacott著
姿勢は脳で行なわれている。姿勢は脳の情報をまとめられた感覚を脳から脊髄に下行させる脊髄路がこの文献に書かれています。それは、予測的に作動するとされ、BCC理論では姿勢をフィードフォワードで脳から脊髄に下行させるように感覚刺激を入れる実践を行ないます。このモーターコントロールは、姿勢の概念を理論化した内容になっています。
エンドレス・ウェブー身体に動きをつくり出す筋膜の構造とつながりー
発達時の構造で全身の筋膜がおとなのからだを固定する。本来は構造の助けをするために生まれたヒトの組織は必ずしもそうはいかないポジショニングを作ります。それはいつからなのでしょうか?そのヒントはこの文献には書いてあります。
神経が胎児期(母親のお腹の中)に神経胚(しんけいはい)が発達する段階が丁寧に書かれています。
そのときに軟部組織としてタンパク質を主原子にして筋膜は骨を覆うように構造となります。それが、生まれた後、発達時には体内に身体のからだの円周に覆われる7つのストラップ(バンド、ベルト)があるのです。それがおとなになると、不適切な姿勢パターンを取ると、短縮し、本来の運動の潜在性を止めてしまいます。
姿勢の脳を理解するとともに、構造上のからだの組織がどんな風にできているのかを知ることで、あなたのからだを評価と実践する際にスムーズに、迅速なものとなると考えています。