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辛い寝起きの吐き気がひどい症状の3つの原因|違う場合は他の病気の可能性まで絞ります

寝起きの吐き気がひどい症状の3つの原因

寝起きの吐き気がひどい症状の3つの原因

朝起きて寝起きから吐き気がひどい状態でトイレで動けなくなりました。吐き気は我慢できたのですが、その日1日はずっと吐き気がひどいままで辛かったです。仕事の後自宅に帰り、横になるのも起きるのが辛いから寝るのも嫌で、次の日の朝も吐き気は前日より軽くなりましたが、まだ気持ち悪いです。吐き気は何が原因ですか?教えてもらいたいです。

このような「寝起きに吐き気がひどい」お悩みをこの記事では解説します。

私は大阪を中心に女性限定で自宅出張スタイルでパーソナルトレーニングを実施するトレーナーtakです。

情報化社会になり、脳の疲労回復ができないで同じ生活を続けていくと、さまざまな症状で出会います。辛いですので病院に行ってもストレスから来ているとビタミン剤を処方されて終わり原因不明になれるケースが多いようです。

寝起きに吐き気がひどいと起きて会社に行けるか心配だし、そもそも吐き気は嘔吐しそうな不快感が苦しい症状をあなたはお持ちです。

私も寝起きに吐き気がひどいときがたまにあって、ふらふらな状態でトイレに行き、落ち着くまで座っている経験をしてきています。吐き気は自分の身体に自信がなくなるぐらい辛い症状ですよね。

しかし、嘔吐感ほど身体に不安を与える症状はありませんが、寝起きの吐き気がひどい症状の原因は、3つに絞り込めます。

寝起きで吐き気がひどいのは、胃の消化不良、三半規管の前庭器官、睡眠リズムの3つです。

この記事では、これらの3つの原因のどれにあなたの寝起きの吐き気が当てまるかを丁寧に見ていくことができます。

もしこの3つの原因に当てはまらない場合は、他の病気の原因である可能性がありますので、そこもご紹介し、どのような医療機関に行けばいいかも分かりやすくまとめています。
あなたの辛い寝起きの吐き気がなくなり、快適な生活が送れるようになれるといいですね。

この記事を読んで分かること

  • 寝起きに吐き気がひどいのは3つの原因がある
  • 寝起きに吐き気がひどいのは前日までの生活内に原因が見つかる
  • 吐き気はうつや自律神経失調症の始まりの症状もある

この記事のライター

感覚で身体を変化させるスキルを持つパーソナルトレーナーtak

パーソナルトレーナー歴;21年
運動しないで美しくなれる方法を研究
わたしのパーソナルを受けた女性は年齢不詳になると人気が出る
運動しなくても美しさが保てるように、皮膚接触で脳を修正し、免疫、循環から変化させるパーソナルトレーニングを実践。
趣味;読書(哲学書)街をウォーキング、温泉に入る
あなたに出会える日を楽しみにしています。
メンタルトレーナー兼パーソナルトレーナーtak

takのコアパーソナルトレーニング

目次

寝起きのひどい吐き気で仕事にいけなかった(悩み)

寝起きのひどい吐き気で仕事に行けない

寝起きのひどい吐き気で仕事に行けない

朝寝起きで吐き気がひどい状態で、トイレに行くのもフラフラですぐに動けなくて辛いお悩みをあなたは抱えています。

急性の吐き気は、身体を動かすときにひどい症状となるため、じっとしておくのが1番楽な姿勢になります。

夢を追うあなた
私もそうだった。朝起きてベッドからからだを少し動かしたら吐き気を感じたよ
tak
吐き気は調子の波がありますね。弱い吐き気が持続し、あるときに少し強い吐き気が出てきたりします

寝起きの吐き気は胃か前庭、睡眠リズムの低下が原因(解決)

寝起きの吐き気の原因は胃、前庭器官、睡眠リズムの3つあります。

寝起きの吐き気の原因の頻度が高い順序は、胃→睡眠リズム→前庭器官です。

夢を追うあなた
吐き気はお腹に良くない食べ物でしかならないと思ってた
tak
みなさんそう思っています。吐き気は気持ち悪さがダイレクトに気づくので苦しいですが、休息させて欲しいという体内からのサインです

吐き気の原因で分かった胃、前庭器官、睡眠リズムについて見ていくために、この3つがそれぞれどのような働きができるのか知ってもらいます。

  • 胃:食物を胃液で消化しタンパク質はペプチンに分解し十二指腸に送り出す
  • 前庭器官:内耳にある平衡をコントロールする器官
  • 睡眠リズム:90分を1つのステージとしてノンレム睡眠とレム睡眠がある

上記に簡単に3つの器官とリズムの働きをまとめました。
どれも人が健全に生きるために欠かせない器官ですが、これら3つがどうして吐き気がひどい症状を起こすのでしょうか?

胃は食物を消化する消化管ですが、身体が生きるために必要なエネルギー以上の高カロリー食を摂取すると、胃はそれだけのエネルギーを消化管の決められた時間のルールを超えて、消化することになります。

すると、胃は仕事をした後、胃の中を空にして次の食物が入ってくるまで休ませないといけません。
胃は休む時間がないと、高カロリー食を消化するために胃壁から分泌される胃液を何度も産生し、分泌することになります。

胃液は塩酸(HCl)が含まれ、胃壁を溶かす危険性があるため、胃液が分泌された分同じだけ粘液を増やします。
この過程が、胃のエネルギーを消耗し、食物をできるだけ速く消化して十二指腸に送り出し、胃を休ませないといけないのです。

しかし、高カロリー食が胃に入ると、消化に時間がかかり、胃と脳に状態を脳に連絡する神経線維があります。
この神経線維が、脳に入ると吐き気を作り出す嘔吐中枢を刺激するのです。

次に、前庭器官が吐き気をどうして起こしてるのかの内容に入ります。

前庭器官は、身体や特に頭部の平衡感覚を維持させる器官です。
主に、平面をまっすぐ知覚する視覚と、外界が身体に対してグラグラと揺れないようにする耳石である三半規管が関与します。

平面をまっすぐに知覚する視覚は、あくまでも自然界の空間を情報にして、大地の平面を基準にして平衡に気づきます。
現代に生まれ生きていると自然界を360度見れる環境ってほぼないですよね。

前庭器官が平衡をコントロールできるのは、目から入る360度視野が認識する位置で大地の平面を基準にします。
大地の平面が知覚できない環境で生活をすると、平面感覚が消失し、目はすぐ近くに視界のどこかに平面を見つけてコントロールします。

ある程度は平面が知覚できても、自然界から知覚したものでないので、情報として長持ちしません。
そのうち、目はすぐ目の前の対象物を固視するようになり、平面の知覚ができなくなります。

すると、目が動きがなくなるので、眼球の運動によって眼球内の代謝システムが行なわれていたのが停止。
代謝システムが動かない眼球は、目と脳に繋がっている視神経を持続的な興奮をさせます。

視神経は視血管と共有しているので、視神経が興奮すると、血管が拡張され、目が充血するような症状が出てきます。
ここまで目に充血という症状が出ているのは、一定の対象物を見続けたことによって起こります。

例えば、パソコンやスマホの画面を長時間、長期間見ると目が疲れます。
このような目を固視して、自然界の大地の平面の知覚がなくなると、前庭器官が平面をコントロールできません。
目の使いすぎや目の疲れが、前庭器官をコントロールを失い、吐き気を作ります。

3つ目が睡眠リズムが原因の吐き気の解説です。
睡眠リズムとは、約90分を単位に1ステージとしたノンレム睡眠とレム睡眠です。

  • ノンレム睡眠(深い睡眠):脳が休息・筋肉は活動
  • レム睡眠(浅い睡眠):脳が活動・筋肉は弛緩(→夢を見るのは多くの人がレム睡眠)

睡眠リズムの崩れはさまざまなパターンがあります。
例えば、ノンレム睡眠がまったく存在しないとか、逆にレム睡眠がない、もしくはそれぞれの睡眠リズムがあるけれど、短くて、まだ入眠後3時間しか経ってないのに、ノンレム睡眠がほぼなく浅い睡眠のレム睡眠しかないなどもあります。

睡眠リズムの崩れが吐き気を作るのは、ノンレム睡眠が少ないかまたは深さがなく浅い状態が長く続くか、目覚めがノンレム睡眠時で起きてしまったためです。

睡眠リズムの崩れで吐き気が起こっている詳しいメカニズムは次の章で書いていきます。

このように、あなたが経験された吐き気は、胃、前庭器官、睡眠リズムが原因で起きています。
100%ではないですが、もしこの3つに原因がないと思われる人は、他の病気が疑われるか、精神疾患が関連するうつ病や自律神経失調症の始まりの症例もあります。

3つが原因以外の症例はこの記事の後半でまとめています。

体内リズムの崩れが寝起きの吐き気のひどい症状を生んでいる(理由)

前日までの生活習慣で体内リズムの崩れによって、寝起きの吐き気のひどい症状を生んでいます。

吐き気の原因を大きくとらえると、体内リズムの崩れから嘔吐中枢に反応を生んでいます。

夢を追うあなた
体内リズムって体内時計のこと?
tak
そうですね。体内リズムはホルモンやセロトニンなど、吐き気に関係する体調に関わってきているんです

寝起きの吐き気は、胃、前庭器官、睡眠リズムの3つが原因であると前章で書きました。
それぞれの原因が体内でどのような反応によって起きているのかを詳しく見ていきましょう。

まず、どうして吐き気に繋がってしまうのでしょうか?

吐き気という症状は、体内の胃物を嘔吐させるサインです。
吐き気が体内から感じられると、「気持ち悪いから吐いて楽になりたい」と人はそう思うものです。
なぜなら、嘔吐は吐き気という感覚を作って、嘔吐させる行為に発展させ、体内にとって危険である異物を体外に出したいからです。

体内は本当にその異物が危険なのかはをそこまで判断はしていません。
異物だと認識して体外に排出する時間が短い方が身の危険を回避できますよね。
だから、体内では異物にようなものと認識したら、嘔吐の反応である吐き気を作っていくのです。

もし食中毒が原因の吐き気なら、本当にウイルス、カビ菌などのウイルスですので、一刻も早く異物を体外に出すことが望ましいですよね。
だから、吐き気から嘔吐という過程は自然ですが、食中毒で吐き気が出る状況はそんなに多くありません。

でも、人は吐き気を予感させ、嘔吐まで行為にさせるのはどうしてなのでしょうか?

その理由は、生活習慣が生体内から逸脱して、体内リズムに乱れが生じているためです。
つまり、体内リズムは自然界の動きに応じて、大地の振幅を足の裏の知覚作用、太陽の光による体内時計の調節などを作り出しています。

体内リズムの生体内の作り方

  • 大地の振幅を足の裏の知覚作用
  • 太陽の光による体内時計の調節
  • 人が起き動き出す外界の雑音と深夜眠りにつく環境から知覚する静けさの知覚

生活習慣が崩れると、上記に書いた自然に1日の変化を知覚するシグナルが感じられなくなり、あなた独自の体内時計を作っていくのです。

人の体内リズムは、1日25時間に設定されて全身の各細胞は25時間を1単位に運動と休息をします。
でも、地球環境では、1日24時間ですので、人の体内時計が24時間に毎日必ず調整し直すのです。

それがいつ調整されるのかというと、夜明けに近い時間で行なう睡眠リズムのレム睡眠か起きた後すぐのセロトニン分泌ではないかと報告されています。

体内リズムは25時間設定→体内時計が24時間に調整:いつ調整されているのか?

  • 夜明け頃の睡眠リズムのレム睡眠
  • 起床してすぐの太陽の光を知覚したセロトニン分泌時

このような体内時計が24時間に設定できないと、25時間単位で細胞が運動と休息を繰り返します。
25時間だと、2日経てば、2時間オーバーになりますよね。
つまり、体内時計が24時間に再設定させないと、時差ぼけと同じ太陽の動きと身体が協調しない現象が起こるのです。

あなたの寝起きの吐き気がひどい症状も、根本的には体内リズムが作れていないからです。

食物を胃に入れると、体内リズムが調整されていると、唾液腺が唾液を分泌し、食物を咀嚼するために上顎に対して下顎を近づけたり遠ざけたりし、食物が嚥下を落下した知覚が、胃液の準備をし、スムーズに消化が開始されます。

しかし、体内リズムが崩れると、食物を口内に入れても無反応なんです。
もっと掘り下げていくと、食物を視野でとらえた時点、またはお料理の美味しそうな香りが嗅覚がとらえた時点で、胃液の準備が始まります。

脳内の空腹感もスイッチが入り高まってきて、お腹も空いてきますし、食物が消化管に入ってきて最終的な満腹というゴールまで脳は準備しているのです。

これらの胃に入る過程が脳と胃、他の消化管でも予期できないため、いざ食物が胃に入ってくると、そこから胃液を生成し、分泌はしますが、協調し合ってないので消化不良を引き起こします。

体内に入ってはいけない食物ではないはずなのに、胃は適切な時間内で消化が行えず、異物のブラックリストに刻まれます。

その結果、胃に長く食物が停滞し、この状態を回避しようと脳に胃が連絡し、嘔吐を前提とした吐き気を作り出すのです。

前庭器官が作る吐き気は、単純なもので、大地の平面が知覚できないために、近い場所に存在する対象物を知覚し、平面がズレることから吐き気を起こします。

前庭器官が原因の吐き気は、多少のめまいが伴っている症例が多いです。
めまいが伴ってもそうでなくても、前庭器官を不安定にすると、脳の嘔吐に関連する神経に連絡されます。
嘔吐の源にスイッチが入ると、吐き気が生まれ、嘔吐しないと苦しいという状態になります。

先ほどの食物が胃に停滞するから嘔吐させるメカニズムは食べ物を外に出すというイメージが掴みやすいと思います。
この前庭器官が不安定と嘔吐が結びつかないと思いますが、食物を体内に入ってくる情報だと考えてほしいです。

前庭器官は身体の平衡を自然界の平面の知覚で統合しています。
前庭器官が不安定だと、平面のモデルが視覚から情報が入ってきません。
あなたにとって生きるために欲しいのは、身体を平衡に維持するための大地の平面。

大地の平面以外の情報は不必要なので、体内に入ってきたら、外に出したいと欲します。
つまり、前庭器官が作る吐き気は、平面でない情報を体内に排出したいという生理的な反応です。
食物のように吐き出すものはなくても、吐き気から嘔吐を作るのです。
食物がなくても、吐き気から嘔吐になって、吐くという行為をするのです。

睡眠リズムの乱れが原因の吐き気はどのようなメカニズムなのでしょうか?

寝起きには、脳内が覚醒と言われる細胞のすべてのテンションを上げる神経伝達物質やホルモンでいっぱいにしないといけません。

朝起きて、身体と精神に元気がないと、その日1日頑張って生きていけるか心配になりますよね。
体内リズムは、太陽の運動に合わせて、睡眠と覚醒を完全に切り替えてくれています。

では、なぜ睡眠リズムが崩れただけで吐き気がひどい症状が出るのでしょうか?

その理由は、目覚めと共に、覚醒を高める脳内物質が準備されていないためです。

脳が睡眠時のまま起き上がってしまうと、身体の活動がまだやめてよという状態になってしまっているので、身体を活動させる拒否反応が脳から出てきます。

そして、身体を活動させるためには、大地の足の裏の感覚、骨盤を中心にコントロールする感覚、胸郭と骨盤をなるべく中心点に維持して行為をスムーズにする感覚など、複雑であり、最速でコントロールする情報が欠かせません。

これらをまとめるには脳内で覚醒の脳内物質が脳内の全細胞に促されておく準備がいるのです。
睡眠リズムが崩れていると、ノンレム睡眠が明け方まで続き、深い眠りが中心となり、明け方に太陽に光を脳が知覚できていない状態になるのです。

その結果、身体活動を目的とした身体に関する情報は受け入れられないものとなり、嘔吐がスタートされます。
食物と違い吐き気と嘔吐の繋がりが分かりにくとは思いますが、情報を受け入れられない状態に体内があると考えてみてください。

吐き気は体内リズムの乱れによって、体内で必要であるはずの情報を受け入れられなくて、拒否して体外に排出したくなる反応です。

吐き気は脳の嘔吐中枢が反応している(説明)

寝起きの吐き気は脳の嘔吐を反射的に作り出す嘔吐中枢の刺激によって行なわれています。

直接的に作動する吐き気は胃を中心とした消化管の伸展情報。間接的に作動する吐き気は、前庭器官や睡眠リズムが崩れることでセロトニン不足から来ています。

  • 胃の消化不良→直接的な原因
  • 前庭器官・睡眠リズム→間接的な原因
夢を追うあなた
吐き気は脳から来てるんだ!
tak
そうです。吐き気は脳のセンサーが作り出す反応なんですよ

嘔吐は悪心やむかつきなどの前駆症状を伴い、主として防衛反射であると同時に重要な症状でもある。慢性的な嘔吐は重大な障害を招くことになる

参考文献:症状の基礎からわかる 病態生理|監訳 松尾  理

嘔吐の特徴は、急性アルコール中毒のような症状だと吐き気などのむかつきや悪心なく、いきなり嘔吐となる場合があります。週末の電車で飲みすぎて嘔吐した人を見たことありますよね。アルコールを飲み過ぎると急に嘔吐反応を引き起こします。
このような症状以外は、すぐに嘔吐とはならず、我慢ことができます。

では、どうしてアルコールの飲みすぎ以外の嘔吐は、先に吐き気などの悪心やむかつきが起こるのかを、嘔吐中枢のメカニズムを解説します。

嘔吐中枢は脳内のどこに存在しているのでしょうか?

嘔吐中枢は、脳幹の延髄と言われる部位に存在します。
延髄にもさまざまな層がありますので、神経線維の繋がりにも機能の個性があるのです。

嘔吐中枢は、延髄の第4脳室の下部にあります。
第4脳室というのは、脳内に全部で4つあり、空洞となっていて、この部分の役割は、脳脊髄液が産生されて流れるための空洞です。

脳室とは
脳脊髄液が産生される脳内の腔。ヒトの場合、左右に1対の側脳室、脳の真ん中に第3脳室、第4脳室が1つずつ、脳内には合計4つの脳室があります。脳脊髄液が脳室に放出されると、4つの脳室は連絡し合っています。脳脊髄液はくも膜下腔へと接続されて、脳内を循環します。

脳脊髄液とは
脳と脊髄、そしてこれらを包んでいる膜(硬膜)の間を流れる無色透明な液体で、髄液とも言われます。脳室の中で作られ、循環し、脳の表面にあるくも膜下顆粒で吸収され、静脈に戻ります。

参考記事:国立がん研究センター|脳脊髄液

嘔吐中枢は脳脊髄液を産生する第4脳室下部の最後野(化学受容器引金帯:CTZ)に存在し、この部位の化学受容器を介して反応しています。

嘔吐中枢の最後野(さいこうや)とは:菱形窩の最後に部分。第4脳室の尾側部で中心管に移行する部位

  • 血液脳関門がない
  • 嘔吐を誘発する物質に反応する受容体が存在(CTZ)
  • アクアポリン4(AQP4)の高発現部位(→抗AQP4抗体による視神経脊髄炎では、血液脳関門を欠くため抗体による傷害が生じやすく、かつ症状として難治性の吃逆や嘔気を呈する)

参考文献:臨床神経2011;51, 255-260

参考記事:最後野(さいこうや)の特徴とその傷害による症状|岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科分野

難病情報センター:多発性硬化症/視神経脊髄炎(AQP4)(指定難病13)

 

第4脳室の下部の延髄は、脳内の上位の細胞に送る神経伝達物質やホルモンの関門を持つ部位です。
脳内にはとても優れた血液内を調査し、上位の細胞に送るかどうかを審査する部分があります。
その部位を、血液脳関門と言われます。

嘔吐中枢はちょうど血液脳関門が雑にできている部分。
つまり、延髄でももう少し上位だと血液脳関門が制御するので、厳しい審査がありますが、嘔吐中枢は審査の甘い部分なのです。

だから、嘔吐の兆候である吐き気はあなたの感覚に鋭く働きかけてくれます。

嘔吐中枢が反応したシグナルは神経伝達物質とホルモンを発信して脳内に連絡されます。
寝起きの吐き気がひどいを感覚で分かるのは、血液脳関門が雑な延髄の部位の存在しているため、そのゲートを簡単に超えてくれるからです。

よって、神経伝達物質やホルモンが外界から受けたストレスや全身の細胞のどこかに傷ついている病気による内部環境でのストレスがあると、CTZはすぐさま反応するのです。

吐き気を作る嘔吐中枢で最近医学的に報告されているのは、脳内におけるアルギニンバソプレッシン(AVP)コレシストキニン(CCK)-B受容体刺激を介した反応とされています。

アルギニンバソプレッシン(AVP)
コレシストキニン(CCK)-B受容体

アルギニンバソプレッシン(AVP)は古くから下垂体後葉ホルモンとして体液および循環の恒常性の維持に重要な役割を果たしていることが知られている。AVPの受容体は、V1a,V1bおよびV2受容体の3つにサブタイプに分類されており、特にV1aおよびV1b受容体などは大脳皮質や海馬など脳内に広く分泌していることから、中枢における役割に注目されている。

参考文献:精神機能におけるバソプレッシン受容体の役割|江頭 伸昭 など複数の著者

精神機能におけるバソプレッシン受容体の役割

AVPが結合するバソプレッシン受容体は、V1a、V1bおよびV2受容体の3つのサブタイプに分類され、それぞれ細胞膜を7回貫通する典型的なGタンパク共役型受容体です。

この解説をもう少し分解すると、V1a、V1bおよびV2受容体は細胞膜をまたぐ部分ではなく、細胞膜の内側に受容体があるという事です。

さまざまな神経伝達物質やホルモンは送信した物質を受け取る受容体が細胞にあります。
受容体のタイプはさまざまで細胞膜をまたぐ部分にあるタイプや、バソプレッシンのように細胞膜を貫通するタイプがあります。

細胞膜の入り口に受容体があるなら、分泌する神経伝達が促通される神経節やホルモンが分泌される内分泌腺で1度の発動で受容体を化学反応によって開口させられます。

1度の発動で細胞に反応させられるのなら、それが1番効率的ですよね。
AVPは細胞膜を7回も貫通させる内部の受容体があります。
1度の発動では細胞膜で処理されてしまうため、もう1つ介在する受容体は必要となるのです。

その途中の受容体の働きを担うのが、Gタンパク共役型受容体です。

このGタンパク共役型受容体に伝達する働きの物質をセカンドメッセンジャーといい、AVPではサイクリックアデノシン一リン酸cAMPが中心です。セカンドメッセンジャーには、cAMP以外にも存在しています。
下記に簡単に挙げておきます。

神経伝達物質とホルモンのセカンドメッセンジャー

  • サイクリックアデノシン一リン酸(cAMP)
  • サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)
  • イノシトール1.4.5-三リン酸(IP3)
  • 1,2-ジアシクグリセロール(DAG)
  • Ca2+

AVPはcAMPを活用してGタンパク共役型受容体を反応させます。
このような伝達システムで、全身に広範囲に存在するAVPを反応させていきます。

異変を知覚したAVPが発動させると、全身の受容体は反応し、嘔吐中枢は刺激されたのを瞬時に連絡します。
嘔吐の前の悪心やむかつきなどの吐き気を全身が引き受け、身体活動をストップし、嘔吐のモードにします。

だから、寝起きで吐き気がひどいのは嘔吐する喉のあたりだけが知覚しているわけでなく、全身で嘔吐に備えた前提状態なのです。

上記に挙げた参考文献では、AVP受容体は全身の至るところに存在しています。
胃、前庭器官、睡眠リズムでAVPが睡眠中に反応すると、全身の受容体にも連絡しているので、起きてすぐにむかつきと今日は仕事にはとうてい行けないなという感覚が感じられるのです。

日本の社会組織の価値観は、体調不良で欠勤や出勤を遅らせる要望に厳しい評価をしがちです。
吐き気がひどいときは、何を思われようと、欠勤か出勤を遅らせて、身体を休ませるのが良いです。

AVPは吐き気がひどい症状には絶対に必要な医学的な知識なので、上記の文献で知っておいてもらいたい部分を抜粋しておきます。

V1a受容体は、血管平滑筋、肝臓および中枢神経に分布しており、中枢神経では特に中隔、大脳皮質および海馬に多く、学習・記憶、正常血圧の維持および肝グリコーゲンに関与すると考えられている。

V1b受容体は、下垂体、大脳皮質、、扁桃体および海馬などに分布しており、ACTH放出に関与しているのが示唆されている。
V2受容体は腎臓に多く分布されており、抗利尿作用などに関係することが知られている。

参考文献:精神機能におけるバソプレッシン受容体の役割|江頭 伸昭 など複数の著者

精神機能におけるバソプレッシン受容体の役割

AVPは消化管の胃からは伝達されず、耳の中の内耳刺激である前庭器官や精神的なストレスや傷ついた出来事でやその回想で起こる情動刺激を受けています。

血糖値の低下やインスリン分泌過剰やインスリンに拮抗するグルカゴン分泌の抑制などのホルモンバランスが血液内で起こったときは,CCK受容体を介してAVPを刺激し、反応させます。

ここまでが嘔吐が起きる脳内の中枢機能における働きを見ていきました。
次は、寝起きの吐き気がひどい症状の原因の3つのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

胃:食物の消化不良から迷走神経興奮

胃が不活性、または過活動であると、消化不良から胃の伸展が起き、迷走神経が興奮し、嘔吐中枢に伝達されます。

日常的に食事習慣で、高カロリー食、アルコールをよく摂る、または寝る前に夜食を食べるなどがあるなら、胃の不活性や過活動になります。

高カロリー食は消化に時間がかかり過ぎて胃に与えられた消化時間を超えると残留食物と胃は認識します。
また筋トレ女子が流行って筋肉量を増やすために顆粒状のプロテインを飲むことも関係します。

タンパク質を胃液は消化しますので、食物でタンパク質が含まれるのなら、咀嚼による顎関節の運動の情報、顎関節んp運動により唾液腺の活性化などで胃液が準備されますが、顆粒のプロテインだと、胃に溶かした液体と一緒に流れてきます。

その結果、胃は液体とプロテインの溶液により、容量が増え伸ばされてしまいます。
食物だと液体はそこまで含まれていないので伸ばされませんが、プロテインだと胃が伸展する形状です。

この状態は、迷走神経が興奮し、嘔吐中枢に連絡されます。
高カロリー食は炭水化物、タンパク質と脂質が多く含まれていると、胃液がたくさん必要になるのと、炭水化物と脂質は胃のぜん動運動を繰り返しが必要になります。

すると、胃の中に長時間食物の残留があることで、迷走神経が興奮するのと、胃にあまりにも長く食物の残留があると、自律神経から胃に向かってくる迷走神経が嘔吐をさせようとする連絡も胃に入り、吐き気がひどい症状となっていきます。

胃が原因の吐き気は、高カロリー食やアルコールの摂り過ぎ、筋肉量を増やすために飲む顆粒状のプロテインの飲みすぎから起こるのです。

前庭器官:目と首の協調性

前庭器官が原因の吐き気は、前述した最後野のCTZを介さない反応で、平衡感覚が維持できないと、視野に対して耳石が動き調整することで生まれます。

パソコンやスマホを長時間見る目を疲れさせる習慣、足の裏の短縮や弱化、感覚脱失だとから大地の平面を知覚して身体をコントロールできない弱さなどが前庭器官の耳石の反応を強くします。

目の使いすぎ、身体バランスの低下を眼球を固定し姿勢コントロールの代償に使っているなど、も要因です。

パソコンやスマホの使い過ぎで、目の使用頻度が高くなれば、視神経の興奮が高くなり、目に関連する血管が拡張します。この現象を目の充血していると言います。

目をたくさん使うのも、足の裏が弱く、姿勢コントロールが不安なのも、眼球の固定と肩(肩甲骨)の挙上や外転、前傾位で首を固定する姿勢が多いです。

眼球と首が緊張すると、眼球と視覚と外界の景色が協調できず、前庭器官が揺れを作ります。

この揺れが嘔吐中枢に連絡を入れ、吐き気をもたらしています。

睡眠リズム:ノンレム睡眠に外部からの光刺激

眠りが浅くノンレム睡眠の深さが浅い状態の睡眠リズムが一晩続き、寝起きで吐き気が起こりやすくなる原因は、光刺激が身体に入り、覚醒が急に立ち上がるためです。

光刺激は、浅い睡眠中のレム睡眠の間で入るのがもっとも望ましいですが、ノンレム睡眠が深くないと入眠後3時間ぐらいからレム睡眠だけの睡眠リズムになります。

熟睡できて、寝起きが心身ともにスッキリしたと実感できる睡眠リズムは入眠後90分を3フレーズはノンレム睡眠が8でレム睡眠が2の睡眠です。

この睡眠フレーズだと、覚醒物質のセロトニンが完全に消失し、睡眠ホルモンのメラトニンが100%分泌されています。

そして、寝起きの3時間前からノンレム睡眠のフレーズが少なくなり、ノンレム睡眠が1、レム睡眠が9になり、夜明けを迎えます。

レム睡眠とは、浅い睡眠で身体はほぼ動かず運動ニューロンは無接続で、筋肉は弛緩している状態です。
つまり、脳が活性化され、昨日の記憶を海馬に残存する情報を空想化し、幻想だったものをあなたにとって事実のものとするのです。

夜明け時までに、ノンレム睡眠で十分に脳を急速できていたら、レム睡眠時に光刺激が入ってきても、覚醒にスムーズに入ることができます。

しかし、あなたの寝起きに吐き気がひどい症状は、ノンレム睡眠が中途半端に続き、その時点で夜明けに近づき、外界からの光刺激で、急激にメラトニンが消失したからと考えられます。

つまり、メラトニンの消失はその相反に存在するセロトニンに分泌が促通されます。
ノンレム睡眠で脳が休息できないまま、まだメラトニンを脳は欲しているのに、喪失し、脳はセロトニンでいきなり電源を入れられた状態で、嘔吐中枢の刺激が入ってしまったのです。

冬場外気温が低い季節に、車のエンジンのスイッチを入れ、いきなりアクセル全開で高速を150km/hで走行したときのようなもの。エンジンにどれだけ負担をかけているかを想像してもらいたいです。おそらく冬場にそのような走行をすれば、エンジンの寿命は2年は縮まるのではないでしょうか。脳の休息なく、セロトニン分泌が促通されると、血液内の濃度バランスが崩れ、嘔吐中枢に反応を生んでしまうのです。

胃・前庭器官・睡眠リズム以外で考えられる吐き気の病気と症状とは?(具体例)

病院で受診しても病気ではなくただの調子の悪さから来ているのが胃、前庭器官、睡眠リズムですが、中には病気の兆候のサインが吐き気の症例がありますので、細かく見ていきましょう。

胃・前庭器官・睡眠リズムに該当しなくても焦らずに、あなたの吐き気の原因は何かを丁寧に見ていくと、ある程度の仮説まで近づくことができます。

夢を追うあなた
吐き気は病気のサインでもあるわけなんだ
tak
病気の確率は5%以下ですが、心配なら専門病院での受診が必要ですね

急性アルコール中毒

一度にアルコールを多く摂取し過ぎることによって、、血液内に溶けたアルコール濃度が一気に高くなり、意識障害、血圧低下、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出る中毒症です。

アルコールが血液内から脳に運ばれると、まひなどの症状が現れて発症します。
重症になると、心不全になって死に至ることもあります。

若年層、女性、高齢者ほど発症のリスクが高く、お酒が強い人でも起こります。
20代の若い層に多く発症し、大学生や新社会人の飲み会で一気飲みをさせられて、死亡するケースも多いという報告があります。

アルコール中毒症で吐き気が出ているのかは、1〜2時間前の飲酒量を振り返ると自分で認識できます。
もし、嘔吐を繰り返して、意識が低下しそうな症状があるなら、外出先なら近くにいる人に「救急車を呼んでください」とSOSを出すようにしてください。

急性アルコール中毒の症状

  • 歩行困難
  • 意識低下(意識障害)
  • 嘔吐
  • 吐血(嘔吐の連続で消化管の粘膜に傷がつくため)
  • 動悸
  • 呼吸困難
  • 顔が真っ赤になる
  • 昏睡・意識の混濁(こんだく)
  • 呼吸回数の減少
  • 言語の支離滅裂
  • 血圧低下
  • 記憶の抜け落ち
  • 失禁

参考記事

急性アルコール中毒|e-ヘルスネット(厚生労働省)

腸閉塞(イレウス)

さまざまな原因により腸管の内容物が肛門側への通過が障害された状態です。

腸管が閉塞することで、食物や胃液、腸液、ガスなどが腸内に溜りすぎて、腹痛、吐き気や嘔吐などの症状が起こります。

腸閉塞には、機械的閉塞と機能的閉塞の2種類あります。

機械的閉塞は、便秘症、以前腹部の手術をしている、大腸がん患者などによる原因です。
機能的閉塞は、腸管が何らかの理由で血流障害で絞扼性閉塞とも言われ、緊急手術を必要な場合があります。

最も良くある症例が、腹部の手術をした後に腹膜が癒着することによる腸管の閉塞です。
急性虫垂炎が悪化し腹膜炎にかかった症状後に閉塞が起こるのが多いです。

腸閉塞の症状

  • 間欠的な腹痛または持続的な腹痛
  • 嘔吐
  • ガスが溜まる・ガスが出る
  • 排便が停止
  • 腹部を押すと圧痛がある
  • 腹部膨満感

参考記事

消化器内科の病気:腸閉塞|徳洲会グループ

腸閉塞-03.消化器の病気|MSDマニュアル家庭版

便秘症

便秘症は排便の回数が週2〜3回に減少し、大腸内の便の通過が遅くなり、腸内に便が長時間止まる状態になります。

週2〜3日に1回排便があるなら、軽度の便秘症で原因は運動不足、腹圧の弱さ、精神的な疲れ、食物繊維の摂取少ないなどです。
3日以上便意もない状態の便秘は、大腸以外の病気で服用する薬の副作用や大腸の病気が疑われます。

便秘症の原因は次の通りです。

便秘症の原因

  • 食物繊維が不足:腸管内の内容量が食物繊維が不足すると減少し腸管の運動ができにくくなる
  • 心因性反射障害:痔裂(切れ痔)・肛門症(アニスムス
  • 外科手術・外傷・腹膜炎
  • 機械的通過障害:異物・腫瘍・ヘルニア・癒着・狭窄症

参考記事

便秘|国立がん研究センター

便秘|一般財団法人日本臨床内科医会

虫垂炎

大腸の入り口に5cm〜10cmほどの大きさの虫垂と言われる下方に垂れた突起があります。
そこに、食物の食塊(しょくかい)や口から無意識に侵入した砕石などの異物が虫垂に溜まり、閉塞し、炎症が起きるのが、急性虫垂炎と言われます。

初期症状の痛みは、みぞおち付近から起き、炎症が進行すると右下腹部に痛みが移動します。

2〜3歳の幼児から小学生、20代までに頻発する病気ですが、40代を超えても発症するので、比較的すべての年代で発症する可能性のある病気。

虫垂は盲腸と言われるので、「その症状は、盲腸だよ」と言ったりします。

急性虫垂炎の症状は、腹痛、発熱、食欲低下、嘔吐、下痢などを伴います。

寝起きの吐き気がひどいのが、右下腹部に腹痛があるかと発熱を確認すると絞り込めます。

腹膜に炎症が転移していなければ、抗炎症剤の点滴でも改善しますが、虫垂の腸壁の閉塞度や破裂が見られる場合は、手術が必要です。

以前は開腹手術が主流でしたが、現在の医療では腹腔鏡下手術を行なっている病院もあります。
傷も残らず、入院期間も短くて済みますので、開腹手術より腹腔鏡下手術が良いかと思われます。

  • 症状が軽い場合:抗菌薬の投与と経過観察で炎症を鎮める保存療法(カタル性虫垂炎)
  • 虫垂の腸壁の炎症度と破裂度では、開腹手術か腹腔鏡下手術

虫垂炎とは-医療総合QLife

虫垂炎-03 消化器の病気-MSDマニュアル家庭版

消化器疾患

逆流性食道炎

食道と胃の繋ぎ目の下部食道括約筋が何らかの原因で収縮が緩み、胃の食物や胃液が食道まで逆流して炎症を起こす病気です。

食道に炎症が起きるのと、他の原因で下部食道括約筋の筋力低下で合併して発症することもあります。

寝起きの吐き気では、前日の夜に食べた食物がなかなか胃の噴門部から胃底から胃体へのぜん動運動が起きず停滞すると、消化不良によって食物遅延による原因から知覚されます。

逆流性食道炎は初期症状に「胸焼け」や「食べたものた口の奥に酸っぱい味がする」などの症状も生まれてくるので、判別がしやすいです。

逆流性食道炎の症状

  • 胸焼け
  • 喉の奥の酸っぱい味や苦い感じ
  • げっぷ
  • のどや耳の奥に違和感
  • 食事をする度に食道付近に違和感

参考記事

その吐き気ではこんな病気を疑います|夙川内視鏡内科まえだクリニック

逆流性食道炎の症状・診断・治療について|守口敬仁会病院

潰瘍性胃腸炎

機能性胃腸症(FD)

急性肝炎

妊娠

心筋梗塞

くも膜下出血

心筋炎

小脳梗塞・出血

脳圧亢進(脳出血・脳腫瘍・脳膿瘍)

髄膜炎・脳炎

片頭痛発作

緑内障発作

腎盂腎炎

尿路結石

精巣捻転・卵巣捻転

ケトアシドーシス(糖尿病・アルコール)

高Ca血症

低Na血症

副腎不全

薬剤性

寝起きの吐き気のひどい症状を予防する方法

冷たい水を飲む

寝起きでひどい吐き気を感じたら、氷を入れて冷やした水を200ml飲んでみましょう。

冷たい水は胃を収縮させ、消化管から脳に神経伝達を行なう迷走神経を興奮させます。

嘔吐中枢は、消化不良によって胃などの消化管が伸展させると、反応しやすいのです。

冷たいお水は、胃を収縮させるため、迷走神経が嘔吐中枢を抑制してくれるので、吐き気が改善します。

200mlで吐き気が改善しないなら、5分置いて、また200mlの氷で冷やしたお水を飲むようにしましょう。

出社を遅らせて90分の睡眠を取る

寝起きに吐き気がひどいときが仕事の日であるなら、仕事場に連絡して可能ならば、出社を遅らせるようにしましょう

そして、ベッドで90分間の睡眠を取ってみます。
部屋の明かりはなるべく暗くするために、電気やテレビは消し、カーテンも閉めてください。

90分の睡眠という時間設定は、睡眠リズムがだいたい平均して、ノンレム睡眠とレム睡眠のパターンが90分と言われています。

睡眠リズムが適切な時間間隔が取れず、レム睡眠で起きてしまい、セロトニン分泌が不足しているので、もう一度睡眠を取ります。

うたた寝ぐらいでは吐き気は改善しませんし、セロトニン分泌とまではいきません。
睡眠リズムを考えて、90分間の追加の睡眠を取ることで、セロトニン分泌が促され、姿勢コントロールする抗重力筋が活動的になります。

姿勢コントロールが高まると骨盤が安定し、身体活動において身体を小さな運動で目的行為を果たすことができ、脳の覚醒が高くなります。

嘔吐中枢は交感神経優位の反射で、脳全体の覚醒が抑制されるという報告があります。

セロトニン分泌によって、1から目覚めを作り、嘔吐中枢を抑制させる覚醒を高めるアプローチです。

目に冷たいタオルをのせる

目に冷たいタオルをのせると、眼球と視神経、視覚野に繋がっている血管が収縮します。

目の使い過ぎや、慢性肩こりによって血管拡張作用が起きて、嘔吐中枢が興奮して吐き気を作っています。

パソコンやスマホ、本の読み過ぎは、目の視神経と視血管をたくさん活動させ、血管を広げる状態です。
血管拡張作用はさまざまな免疫物質が反応し血液内に流れます。
視血管内に流れてきた免疫物質が脳に運ばれると、異物として代謝によって排出させようとしてくれます。

そこで反応するのが、嘔吐中枢。
嘔吐中枢は、体内の異物を排出する保護反応ですので、体内の血管拡張作用の多くは吐き気を作り出します。

目に冷たいタオルをのせると、視血管が収縮して、免疫物質の発動が抑えられ、嘔吐中枢への反応もなくなります。
その結果、吐き気が改善されてきます。

糖質を摂取し血糖値を上げる

糖尿病にかかっている方、または血液検査で血糖値が高い結果が出てる人は、血糖値が急激に低下することがあります。

血糖値が低下するのは、膵臓から分泌するインスリンが過剰分泌されていると考えられます。

つまり、血液内の血糖がインスリンの過剰分泌によって、低血糖と化学物質インスリンホルモンが増え、血液内の化学バランスが崩れているのです。

その結果、アシドーシスと言われる反応で吐き気が出ています。
この状態は代謝性アシドーシスと言って、吐き気の他に、疲労(易疲労感)と呼吸が速くなる体内現象も伴います。

血糖値を上げる食物を摂取すると、吐き気が改善することがあります。

寝起きの吐き気なので、朝食を取り、血糖値を上げてみて、吐き気が改善するのかを見てください。
寝起きで吐き気がひどいときに、食べてもらいたい食物は次の通りです。

  • 炭水化物:お米(お米がないときは食パンでもいいです)
  • タンパク質:卵・鶏肉・豆腐
  • 脂質:牛乳・ナッツ
  • ビタミン:果物

背伸びをして姿勢筋を促通

身体を起こすと吐き気がひどくなることもあるので、あお向けで背伸びを1回7秒かけて5セット行ないます。
嘔吐中枢は脳全体の覚醒を抑制し、筋肉の活動を抑えるため、特に身体を支えるために背骨の側や骨盤周囲に付着する姿勢筋が弱くなっています。

吐き気がひどいと、身体を重力下で引き上げる筋肉活動もできない状態。
なので、吐き気がひどくならないあお向けで両手を頭の上に置き、身体から遠く伸ばすようにし、姿勢筋を働かせると、吐き気が改善します。

脳内の嘔吐中枢を抑制する直接的なものではないですが、姿勢筋の活動で身体が骨盤を中心に安定するので、前庭器官の揺れがなくなります。これも、吐き気の改善に姿勢筋が関係しているのです。

夕食まで絶食する

前日の夕食で高カロリー食を摂取したと思われるなら、胃の消化不良による胃の伸展から嘔吐中枢が反応していると考えられます。

その場合は、朝ごはんとランチを抜き、夕食まで絶食状態にします。
胃の中の前日に摂取した食物が消化されるまで寝起きから6時間近くかかるケースもあります。

よって、胃の中の食物が絶食によって徐々に消化されていくと吐き気が改善します。

薬を飲むとき糖質と脂質を摂取する

慢性的に服用する薬を飲まれている人は、薬を飲む前に糖質と脂質を必ず摂取します。

薬を胃に入れるときに胃が空腹状態だと、胃を急激に広げ、血液が急激に供給され、それが嘔吐中枢を刺激します。

前日の夜の服用した薬が吐き気を生んでることもあると思われます。
そして、朝服用する薬があるなら、朝食とランチで糖質と脂質を摂取してから薬を飲むのを意識してください。

嘔吐感が取れないなら吐く

出社時間を遅らせて90分仮眠

吐き気止めを飲む

まとめ:寝起きの吐き気は胃か前庭、睡眠リズムの低下が原因

寝起きの吐き気は、胃、前庭器官、睡眠リズムに関係する3つの原因があるのがこの記事で見てきました。

  • 前庭器官
  • 睡眠リズム

これら3つは、前日までの生活習慣によって蓄積され、それが体内リズムの崩れから、寝起きで吐き気がひどいと感じた日に症状が現れました。

胃は消化不良前庭器官は目の使いすぎと同じ姿勢を取り過ぎからの肩こり睡眠リズムはレム睡眠で目覚めずノンレム睡眠で目覚めた結果によるセロトニン分泌の不足、です。

吐き気を改善するには、下記の改善方法を実践してみましょう。

  • 冷たい水を飲む:胃を収縮させ迷走神経から嘔吐中枢を抑制
  • 出社を遅らせて90分睡眠を取る:セロトニン分泌をノンレム睡眠とレム睡眠パターンで行なう
  • 目に冷たいタオルをのせる:眼球と視神経に関係する血管の拡張を抑制

寝起きで吐き気がひどい症状が、胃、前庭器官、睡眠をリズムに当てはまらない場合に考えられる病気は下記の通りです。

  • 急性アルコール中毒
  • 腸閉塞(イレウス)
  • 便秘症
  • 虫垂炎
  • 消化器疾患(逆流性食道炎・潰瘍性胃腸炎・機能性胃腸症(FD)
  • 急性肝炎
  • 妊娠
  • 心筋梗塞
  • くも膜下出血
  • 心筋炎
  • 小脳梗塞・出血
  • 脳圧亢進(脳出血・脳腫瘍・脳膿瘍)
  • 髄膜炎・脳炎
  • 片頭痛発作
  • 緑内障発作
  • 腎盂腎炎
  • 尿路結石
  • 精巣捻転・卵巣捻転
  • ケトアシドーシス(糖尿病・アルコール)
  • 高Ca血症
  • 低Na血症
  • 副腎不全
  • 薬剤性

吐き気がひどい症状で考えられる病気を紹介しました。

この記事の上記にそれぞれの病気が何科を受診すればいいのかを書いていますので、参考にしてください。

パーソナルトレーナーで年間1000人以上のお客さまを見ていますが、軽くて我慢できる症状のうち、100人中2人ぐらいの確率で病気だったというケースがあります。

吐き気が5日以上続くなら、病院で医師に受診してもらうことを強くオススメします。

またあなた自身の症状で気になるものがあれば、パーソナルトレーナーの私にご相談くださいね。
症状を仮説を立てながら、病院にすぐ行くべきか、近いうちに行くべきか、様子を見てもいいのか、運動やストレッチをすればいいのかを回答いたします。

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たかひと |コンサルタントコーチ

大学生の20歳にパーソナルトレーナーで個人事業主に。そこからビジネスをスタート。大学卒業後も就職はせずそのままビジネスの世界に。トレーナーとしてマンツーマンで人のカラダを向き合うにつれ、ココロへの関わりの重要性に気づき、大学院で臨床心理士を取得。その後重度精神疾患病棟担当。そこで関わった患者さんに気づいた脳特有の動き。ココロが止まり、脳内の神経作用だけが暴走してしまう反応を見て、脳とココロを分ける体感が得られるようになった。 カウンセラー活動しながらリアルでビジネスを実施。2017年までに13事業を運営し総売上は15億円。しかし固定費をかけすぎて収益化が難しくなり38歳で全ビジネスをクローズに。そこから2年間無職時代を経て、2019年にコンサルティング事業をスタート。意識のつなぎ方を変える時間共有を生み出して乗り越えにくかったビジネスの壁をカンタンに越えられるようになった。 カウンセリングは25,000人以上。
コンサルティングは4,000人以上。

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