うちの子どもは運動が何もできないの?これから学校生活ついていけるのかがとっても心配。
今日の記事のテーマは、学校に入って運動が他の子どもよりも誰もがわかるぐらい苦手って子どもについてです。
わたし自身、小さな頃から運動がとっても苦手で、学校の体育の時間は苦痛で仕方がなく、今日体育があるからという理由で朝から体調が悪くなって、学校を休んだこともあるぐらい。
親にはおちおちそんな弱みをいうわけにいかないし、友人にも小さな頃なので相談できずに、自分で自分を励まして頑張るしかなかったですね。
『今日は体育でハードルの授業があるから嫌だな』
『今日は苦手なサッカーが体育だ。雨で体育がなくなったらいいのに』
なんて思って生きてきた自分の辛かった気持ちを思いだしてしまうほどですが、そんな運動が苦手なわたしが運動を伝えるというパーソナルトレーナーを20年間もやってきているという関係が面白いですが・・
でも今のわたしのからだはとても運動が得意なからだになっています。
世間でいうスポーツという活動をわたしはいっさいやっていませんが、十分に日常の生活で自分のからだが動きやすい感覚はよくわかっています。
そんな経験をもとにお話をすすめていきたいのは、わたしよりももっと運動が苦手な子どもたちです。
運動が苦手な子どもにもできるできないのレベルには差があるのですが、わたしみたいな苦手でなんとか乗り越えられた子どももいますが、もっと苦手な子どもたちをなんとかできないかと思ったんです。
つまり、母親(ママ)がわかるぐらい運動ができない子どもたち。
わたしが学校に行ってたときもいましたし、今でも母親から自分の子どもの運動が下手さについて相談を受けます。
そんな子どもと一緒に遊んでみるのですが、ジャングルジムや鉄棒、上り棒などに登る運動がまったくできないのです。
母親は自分の子どもが何かの障害でないのか?って心配します。
世間で発達障害という言葉が自然に聞こえる時代になってますので、自分の子どもにも?と母親は気になって仕方がないのです。
この記事では、脳に異常がないのに運動が極端に苦手な子どものからだに何が起きているのかを説明します。
運動発達が遅いと子どもにどうやって関わればいいのかという悩みに答えていきます。
この記事を読んでわかること
- 運動発達が遅れていると思ったなら非対称の運動を子どもにさせてあげる
- 運動発達が遅れているのは、視覚、聴覚、触覚のバランスの乱れ
子どもの運動が苦手で不器用になる原因は?
機能的に運動ができないのか?脳の構造的に運動ができないのかは、医療機関でも専門でなければ、『ママは心配しすぎだから気にしないほうがいいですよ』と言われます。
それぐらい子どもの運動の状態をみて、障害の疑いがあるのかどうか医療機関でも見極めが難しいです。
子どもをママが見て、明らかに運動が苦手に見える場合、二つの可能性が考えられます。
- 運動の発動が遅く他の子どもの動きから取り残されて運動する意欲の低下
- 発達性協調運動障害(DCD=Developmental Coordination Disorder)
では、はじめに『運動が苦手になる原因』『運動ができなくなる運動経験の低下』について解説していきます。
運動ができるかどうかは運動が学習されたかどうかで決まります。経験してきた運動が学習できていたら新しい運動を行なうときにより熟練したスキルをもった運動になります。
小さい頃から運動経験が少ないとそのまま運動学習も少なくなります。
脳に障害があるから運動の経験が少ないのか、運動の経験が少ないから運動が学習されないのかを見ていく必要があります。
運動が苦手で発達が遅いとされる状態は二つの見分けをしないといけません。
乳幼児の頃の運動はどうだったか?
乳幼児の頃に運動のぎこちなさがあったなら、発達障害のひとつである発達性協調運動障害(DCD)に当てはまります。
発達性協調運動障害の子どもの乳幼児期で見える兆候
ミルクを飲むときにむせやすい
寝返りがうまくできない
ハイハイがぎこちない
発達性協調運動障害の子どもに幼児期で見える兆候
- 言葉が不器用で聞き取りにくい
- 塗り絵で線にそってきれいに塗れない
- スプーン・コップがうまく使えない
- はさみがうまく使えない
- 着替えが遅い、難しい
- 公園の道具でうまく遊べない
これらの兆候が見られる記憶があるなら、DCDであることも示唆できます。
もしそうであったとしても、DCDがなくて運動の発達が遅い子どももアプローチはほぼ同じです。
運動を学習するのは大脳皮質と小脳
運動の発達の遅れを改善する大脳皮質と小脳
体幹で姿勢を中心にコントロールしないと小脳は作動しない
小脳は運動の最小から最大の範囲ができる経験の後に細かく止めることで発達する
小脳は動こうという運動の欲求から伝達される
大脳皮質は運動の欲求の後に意図的な運動の計画性に関連する
子どもの運動の意欲低下させる運動の状態
運動の意欲を低下させる要因
姿勢を作る脳からの伝達が少し遅く運動の一歩目が出にくい
寝返りが乳幼児期に少なく脊柱の回旋(かいせん)運動の経験不足
乳幼児期に眠り入るのが遅くママが抱っこして寝かせる頻度が多い
=自分で自主的に運動をしたいと思えなくなっている
テレビやゲームをじっと座った状態で長時間続けていた
脳の姿勢の伝達が遅い要因は何か?
姿勢が作れない要因
動かす側の反対側のコアの働きが弱い
お座りのときの脊柱を伸びていく運動経験が少ない
手を伸ばす操作で片手でもつ経験が少ない
運動学習を行なうには?
運動学習を行なうには
大脳皮質と小脳を働かせた運動を行なう
姿勢をコントロールしてから運動をする
運動する少し前にコアを高める
分節的な運動を繰り返し、最後に連動的な運動にする
いかがですか?
これらが運動の発達が遅い子どもにやると改善する運動学習のメカニズムです。
最初に運動の発達が遅いのはDCDの可能性があるといいましたが、上記に挙げた運動学習を経験しない子どももDCDと同じようなからだの機能低下がでます。
そのケースでは発達障害で脳の構造的な要因ではなく、環境要因によって運動の発達が遅くなってしまいます。
この環境因子で多く当てはまるのは、じっと座ったままゲームをさせるなどに運動が起こらない生活をさせると姿勢が崩れ、大脳皮質と小脳の働きが弱くなるのです。
DCDや環境からくる機能的な運動発達の遅れの改善させるには?
ママは子どもが小さい頃はそんなに目立っていなかったので気づきませんでした。
小学生ぐらいになって、運動の応用である体育の授業が始まると子どもがうまく運動できないことを知ります。
子どもをなんとかさせないととママは思い、運動のスキルを磨かせるために、スイミング、体操、ダンスを習わせるのですが、それでは改善することができません。
運動発達の遅れですから、複合的な運動よりも分節的な運動をさせることが重要です。
運動が苦手で不器用な子どもに早急に必要なのは、運動学習です。
小さい頃に積み重ねる分節的な運動は3歳ぐらいに立ち上がり、二足歩行をし始めると脳はからだに対して運動学習を求めなくなります。
二足歩行までが発達のひと通りの連続性のあるプログラムです。よって脳は二足歩行が終わると運動学習する意識や感覚が大きく低下します。
3歳までと比べると運動学習は低下してますが、適切な関わり方を行なえば、3歳以降も運動学習をすることができます。
分節的な運動で学習するってどんな運動なのか?
子どもが3歳になる二足歩行ができるまでの3年間は見た目には分からないですが、全体的な運動に見えて、かなり分節的な運動を繰り返していました。
3歳以降は成熟したと脳は思っているので、多くのスポーツやダンスなどの全体的な運動を行ないたいと考えますが、運動発達の遅い子どもには分節的な運動をさせる機会を作ることです。
分節的な運動とは、骨盤や股関節、脊柱の小さな運動
小さな運動を繰り返す分節的な運動
骨盤の後傾、前傾、側方傾斜(ラテラルティルド)
股関節の屈曲、伸展、内転、外転、内旋、外旋
脊柱の屈曲、伸展、側方傾斜、側屈、回旋
これらの運動は3歳までに子どもが意図しないのに不規則な運動として無意識に運動をしていました。
二足歩行をすると子どもは分節的な運動を忘れて、二足歩行ばかりしたがります。
これは脳の原理からも理にかなっていて、二足歩行で移動することがスムーズにできると視野から入る景色が自由になり、子どもにとって自分自身より外界にある世界を知るという好奇心にはまっていきます。
だから、ますます分節的な運動はやることはなくなり、複合的な運動である二足歩行が中心で生活が進行します。
運動発達が遅い子どもをもつママは、上記に書いた分節的な運動をさせる機会をさりげなく作ってあげましょう。
小学生になったころに子どもの運動が苦手というのがわかってくる理由は、分節的な運動がうまくできてないのに複合的な運動にシフトすることで、弱い運動の要素が目立ってきて、それが体育などの運動神経を磨くための機会で出てきます。
分節的な運動をさせる機会はどうやって作るのか?
これをママは理解して日常生活の中に入れていくにあたり、3歳までの子どもの運動について少し考えてみることになります。
3歳までの子どもは、分節的な運動を自分の意図でなく、体重移動(からだに重さを移動させる)で運動していました。
体重移動をママの手によって子どもに作ってあげます。
ママの姿勢をまっすぐにする→手を子どもにあてる→ママの体重を前後左右に移動させる→子どもに運動感覚が伝わる→子どもは小さな運動に気づく
上記に書いた分節的な運動は解剖学の言葉です。聞きなれないとは思いますが、理解するのが難しいと思ったなら、ママの姿勢をまっすぐにして子どもに触れてあげて少し体重をかける方法でもいいです。
ママの姿勢をまっすぐに→手をあてて子どものからだに触れる→体重をかける
これらの運動を子どもに外から感覚として与えます。子どもの運動発達が遅いのは、からだにかかる重力の圧と地面である大地にはさまれる環境の設定がいります。
運動発達の遅い子どもは、環境からからだに入ってくる重力と大地の空間の感覚が足りないために、運動の開始が遅く運動の意欲も低下し、運動が乏しくなるのです。
運動発達の遅い子どもは運動学習を重力と大地の間で作っていく
重力は真上から真下に落ちていく垂直の自然の力です。
重力を受けるのは平行の面である大地です。
人を含めた地球上のすべての生物は重力と大地の間でこれらを環境を探索(たんさく)して生きていきます。
運動発達の遅い子どもは、この自然を探索するのがうまくなかったんです。
うまく自然の感覚がわからなかったので、子どもは自然の力を無視して、自分でなんでも動くことを覚えました。
からだの重力がかかり、そこからからだは脳に重力の力の感覚を伝えますが、運動発達が遅い子どもはこの感覚が伝わらないのです。
さっき書いたママの姿勢をまっすぐにして、手を子どものからだにあてて、体重をかけるのは、自然を子どもに探索させるためです。
子どもが家でリラックスするときに、ママは子どもの横にきてからだから手をあてるようにしましょう。
子どもに必要なのは、からだの体重をかけることです。繰り返すと、子どもは重力と大地の間にいることを自分ですべての運動をしようとしたことを緩め、自然と共有した方が運動が起こりやすく、運動学習ができる感覚を子どもはからだを通してわかるのです。
子どもの運動発達が遅れないためになるべくやらない方がいいこと
運動発達は3歳を過ぎても子どものからだの使い方で適切な運動にもなるし、不適切な運動にもなります。
人の脳ですから、
- 外界から入る自然界からの情報の状況
- 外界を受け入れる子どもの感覚や認知の機能
- 自分の体内で起こる変化に対応する感覚の機能
などによって成長の様子は子どもによって全然違ってきます。
可愛い子どもをもつママとして子どもがなるべく生きていくには不自由でない快適なからだになってほしいと思うのが自然ですよね。
では、運動発達が遅れないように生活でどんなことに気をつければいいのかを説明します。
じっと座ったままゲームをさせると運動発達が遅れ、運動が苦手になりやすい
ひとり目の子どもが生まれ、パパは仕事で一日中いない家庭にあるケースで、ママが家事をするために子どもが落ち着くからテレビやゲームを小さい頃から与えます。
からだをジッとさせて、視覚の運動がたくさん行なわれると運動発達に影響を受けます。
子どものからだの発達順調について知ってもらいます。
子どもが運動で自由になれる発達は触覚、聴覚、視覚の順
乳幼児期と乳児期の発達の順序の違い
乳児期の発達の順序=頭尾法則(とうびほうそく)=大脳皮質、視覚、頚椎
乳幼児期の発達の順序=近遠法則(きんえんほうそく)=触覚、感覚神経、体幹の安定から運動を開始
子どもの運動能力の発達の基礎の話
運動が発達するには、筋緊張(トーン)と姿勢のための体幹(コアマッスル)が必要で、そのうち二つのパターンがあります。
- 頭尾法則(とうびほうそく)
- 近遠法則(きんえんほうそく)
これらは、人にかぎらず、脊椎動物なら同じ発達である神経ー運動系というメカニズムです。
頭尾法則は、頭からからだの下側へと降りていく形で起こることをいいます。
この進行方向は、胎児、乳幼児、乳児にもあてはまります。
子どもはまず頭の重さを体幹で支えられるようになってからおすわり、ハイハイ、歩くとなっていく法則です。
子どもの運動発達が遅いのは、首の安定が得られる前に足の運動が起こってしまったら、足の発達は遅くなり、その結果子どもは足をあまり使わない生活を望むことになります。
これがママが子どもの運動発達の遅さを心配する要因のひとつです。
近遠法則は、成熟が体幹(胴)から手足に向かって起こることをいいます。
先に体幹が乳幼児で運動が起き、首、脊柱、骨盤に運動が起き、それらをつなぐコアマッスルが運動が起きると、脊髄と脳は姿勢を安定させるためにコアマッスルへのトーンが出せます。
体幹が軸になって、手足の発達につながっていく。モノを持って生活の目的を果たす段階になると体幹の運動が少なくて未発達なら、モノを持つ場合に、体幹で安定させずに、手首、肘、肩を固定させるような応用の効かない運動を覚えることになるのです。
すると、体幹の安定の必要性がないと脳は誤作動を起こして、体幹に神経から緊張を送れなくなり、弱い体幹となります。
弱い体幹というのは、
- 発達時にあまり使わないことで脳からの神経への緊張が低い
- 体幹の緊張が低いから安定せず、体幹を使わなくなったために弱くなった
発達で運動が少なくて脳からの緊張の弱さ。
緊張が弱いから体幹があまり使えない。というのが体幹が弱い原因です。
子どもが学校に行き、あまりに他の子どもとは違うと思われるところがあるなら、体幹の運動を積極的に取り入れていくのが重要です。
乳幼児期は視覚が中心で頚椎のコントロールが先に学習されます。
これは物理的な都合により、からだの中心の安定を犠牲にして先に頭が優先。
この原理は、目、耳、口が最低限の摂食するために食べ物に向かってまっすぐにならないといけないためです。
頚椎がすわってくると、今度はすぐにからだの中心である体幹の安定と体幹がからだのどの部分の神経よりも早くスイッチが入ることの学習です。
この時期にテレビやゲームをジッとからだの中心が固定されると、手を遠くに伸ばすというリーチで体幹の運動がうまく働かないで物をつかみにいくのが、運動発達を遅らせていきます。
運動発達が遅れる子どもは、ジッとする遊びをやめさせてあげましょう。
特にテレビやゲームがあてはまりますが、子どもがこれらをしているときには、ママは肩甲骨の下を左右に両手で真ん中に皮膚を集めるように中心に圧をかけ、おしりの下にある坐骨(ざこつ)に安定するような運動感覚を与えてください。
これを10分ぐらいやってあげて、子どもにはテレビかゲームをさせておきます。
子どもにとって好きなことがテレビやゲームですので、それをやめさせずに活かすかたちでママは体幹に運動をさせておきます。
この運動感覚をママがやると、大脳皮質、小脳が運動して、運動発達に遅れを改善させることができます。
睡眠をし続けるからだの基礎で左右のゆがみをなくしてあげる
運動発達が遅い要因は、体幹が先に運動が起こる近遠法則の時期に寝返りの運動経験が少ないからです。
運動発達が遅い子どもは、乳幼児期に寝つきが悪かったり、夜中に夜泣きによって眠りが浅いという経験をしています。
夜泣きが頻繁にあると、ママも睡眠不足でイライラしますので、子どもへのからだとの触れ合いが弱くなることが多いです。
子どもは脳の自由さを奪い、睡眠というベッドの環境をからだを感じ取るところが弱くなるのです。
そしてイライラするママを見て、子どもは快楽か不快かの両極の判断を感覚でする扁桃体(へんとうたい)が起こります。
子どもはからだに緊張をもち、睡眠中の深い睡眠リズムであるノンレム睡眠にからだが緩むべきなのに緩まずに、昼間に子どもが運動した運動学習ができません。
運動発達が遅い子どもは、ノンレム睡眠ができない理由でも起こります。
ママも夜泣きで大変な時間が続き、疲れが慢性的になる中で、子どもも運動を学習する機会を失います。
そこでこの理由を改善するために、子どもが起きている時間に床に寝転ばせてママが子どもの寝返りを左右交互に運動させます。
頭尾法則から寝返りをうながす
頭に触れて頭を少し浮かせてからだの中心に体重をママがのせると頭と体幹が連動します。
動きやすい方向の寝返りが終わったら、今度は動きにくい方向の寝返りをうながします。
近遠法則から寝返りをうながす
手の平、肘、肩を触れて、体幹に体重をのせて体幹を安定させてから寝返りをさせます。これも動きやすい方向が終わったら動きにくい方向です。
この寝返りの運動をママのからだを触れるハンドリングによってうながすことで、乳幼児期にできてない脊柱の回旋運動が運動学習できます。
わたしのパーソナルトレーニングで小学生にこの寝返りの運動をうながし、ママにも説明してやってもらうと、子どもの運動発達がよくなり、苦手だった運動がやりやすくなりました。
子どもの運動発達を改善するパーソナルトレーニング
首が前に出る位置での食事行為をやめさせる
乳幼児期と乳児期の発達は、
- 頭から運動が起こる大脳皮質と視覚、頚椎が中心
- 体幹の安定から一番最初の運動が体幹
でした。
乳児期から大人にかけて、頭から運動が起こることはなくなり、すべての運動が体幹からです。
運動発達の遅れを予防するためにママが子どもにたいして気をつけてほしいのは、食事行為の頭に位置。
子どもの食事行為をよく観察してみましょう。体幹がコントロールされ、頭と体幹がまっすぐに、なめらかな一本の棒のようになってますか?
運動発達が遅い子どもは、乳児期を年齢的に超えてからも頭から運動が起こる頭尾法則で運動してるケースが見られます。
これをママは徹底的にやらないようにさせましょう。
子どもは自分の行為のための基礎のからだの運動を意識せず、からだが覚えたままに運動しています。
大人も自分の姿勢が崩れているのに気づけないように、子どもも同じように気づけないです。
子どもは扁桃体がさかんに反応し、自分の目の前のモノがいいのかどうかを判断します。
たとえ子どもが選んだ行為が正しくなくても、扁桃体の判断が中心で決まります。
食事行為のときの子どもへの関わり方は、ママのハンドリングにかかっています。
子どもの横に座り、言葉で『ああして、こうして』とはいわないで、骨盤と下腹にあたりに子どもに気づかれないように触れて、ママの体重をそこにのせます。
子どもがおはしやスプーンを持って、お皿に向かっていく運動が出る前に骨盤に安定を作ると、頭から先行しなくなります。
子どもに気づかれないで、運動を取り出せ、ママの骨盤へのハンドリングのおかげで、子どもは体幹から運動を学習させることができ、できなかった運動ができるようになるでしょう。
子どもは扁桃体の快か不快の判断がするどい
運動発達の遅れが出てると、子どもは運動を長時間継続するのが疲れやすいので苦手になっていきます。
疲れるという感覚はとても不快な感覚なので、脳の扁桃体(へんとうたい)という快(気持ちいい)と不快(嫌だからやりたくない)で運動神経の連絡が少なくなり、子どもは運動学習する機会がなくなるのです。
前の章で書きましたが、子どもに小さい頃からテレビやゲームを5分以上見させて、そのときの姿勢が崩れたままからだが重い状態になっていたなら、運動発達の遅れが出てくる可能性があります。
この理由は、目を使う視覚の神経がからだを運動させる触覚による感覚神経を上まわることで起こります。
運動をするときに、子どもが視覚からとらえる神経のパターンが起こりやすいなら、運動が苦手になります。
扁桃体を快にして運動学習しやすくするジャングルジムでの関わり方
たとえば、ジャングルジムに同級生は登ってるのに自分の子どもだけ登れないという現象があるなら、この子どもはジャングルジムをからだをじっととめたまま、視覚だけでジャングルジムを見て、運動を起こすプログラムに連動していないことが脳で起きているのです。
ジャングルジムに登る運動
- 視覚と触覚が同時にジャングルジムを見て脳で神経を筋肉に送る
- 一歩目動き出したら、そこからは視覚が抑えられ、触覚に神経が中心になる
これらは乳幼児の発達が基準となっています。
- 姿勢
- 移動
- 手の使い方
乳幼児の発達;2〜3カ月
移動
なにもおこらない
姿勢
うつぶせの状態で垂直に頭を上げる
手による操作
見えるモノをつかもうとする
乳幼児の発達;5〜8カ月
移動
ハイハイをする
姿勢
支えたなしで座っていられる
手による操作
片手で伸ばしてモノをつかむ
乳幼児の発達;5〜10カ月
移動
手足をついて歩く
姿勢
モノに向けて指差しをする
手による操作
親指と人差し指を使ってモノをつまむ
乳幼児の発達;10〜13カ月
移動
立って歩く
姿勢
モノどうしを組み合わせる
手による操作
スプーンを使う
これらが乳幼児の発達の時期です。子どもによって時期に差がありますので、基準より超えても気にしなくてもいいですが、幼稚園や小学校に行きだしてから、あなたの子どもの運動が苦手だなと思ったなら、乳幼児の時期の運動に合わせてみることがよいです。
どうやって合わせるのかというと、移動、姿勢、手による操作の運動の仕方を見てあげてほしいのですが、その運動のうち、からだが斜め方向に下がっている運動が出ているなら、運動発達の経験不足によるものだと判断できます。
自然な状態で子どもの運動をみてもいいですが、子どもにあなたから『あのお皿に向かって手を伸ばしてみて』って言葉でオーダーを入れてもらうのもいいです。
ジャングルジムが苦手な子どもへの改善アプローチとして、
- ジャングルジムに親と一緒にいく
- ジャングルジムを見る子どもに何度も見させる(視覚優位をより優位にして抑える神経の作用を使う)
- ジャングルジムで目を使わないようにして、親が子どもの手を触れてジャングルジムに触れさせる
- 両手を親がジャングルジムに触れさせたら、足のどちらかをからだの手と腕にたいして対角線に一段上に足をおく
このパターンを10回ぐらい繰り返したら、子どもに『自由に登ってごらん』といっていけるところまで登らせてみます。
それだけでできる子どももいますが、それでもできないなら日を改めて、また親がジャングルジムに一緒にいって、この手順で子どもの運動をガイドしてあげてください。
姿勢制御(コントロール)の発達の説明
姿勢は、重力との関係でからだを調節することです。これを姿勢制御(せいぎょ)といい、姿勢コントロールともいいます。
この姿勢制御の発達には、三つの段階があります。
- 頭部の位置・向きを維持すること
- 座れるようになること
- 直立姿勢がとれるようになること
これらの姿勢は、先にあげました頭尾法則と近遠法則にしたがいます。
この二つの法則を合わせることによって、脳の大脳皮質がまず頭の動きをコントロールします。
それが乳児にとって最初の姿勢反応になります。
5カ月ぐらいで首は完全に安定し、座ることもできますが、背中をまっすぐにした座り姿勢(座位といいます)は、おおよそ8カ月になるまで待たないと出ていません。
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移動運動の発達
発達の順序として、姿勢がある程度体幹を安定させることができると、自分で運動を起こせるようになり、移動運動の変わっていきます。
- ハイハイ
- 四つ足での前進
- 二足歩行
ハイハイは、乳児の移動運動の最初の方法で、ハイハイのベースとなるうつぶせ姿勢での移動運動は、6カ月目から出てきます。この頃の乳児は、からだを持ち上げたり足を使ったりせずに手や腕に寄りかかることによってからだをけん引(ひっぱっていく運動)します。
発達の8カ月ぐらいになると、四つ足での前進が現れます。腹部を持ち上げて、手足の4本を交互に動かすことで移動運動をします。そこから立つのはだいたい9カ月で、二足歩行が出てくるのは10カ月ごろ。
手の制御の発達
手の運動のコントロールする発達は、二つの要素が考えられます。
- 視覚と把握
- 視覚なしで把握
視覚と把握の協調
運動発達の遅れがみられる子どもは、視覚と把握の協調にこだわります。
モノが目から視覚に入ってくると、手が伸びていきますが、すぐにそのモノから手を離すことで、乳幼児期に見られた手の平の把握反射がなくなります。
視覚と把握で、目でとらえたモノに手で把握して離さなくなると、把握反射が興奮していくのです。
すると、次の段階での体幹から運動が起きるべきである把握に遅れがでます。
把握の発達をうながす
運動発達が遅い子どもは、モノに手を伸ばす行為で体幹の安定ができていません。
体幹が先に運動に参加していると、視覚はトーンがおち、最初に見た視覚の情報を無意識に記憶して、モノをいちいち見なくても持つことができます。
体幹が安定しないと視覚がいつも意識的になるので、頭がモノにどんどん近づいていき、乳幼児期のままの運動になります。
子どもの発達には目的のないからだを運動させる遊びをたくさんさせる
運動発達が遅れている子どもにさせてほしい運動をお話します。
広い場所での真上に飛び上がるジャンプ
狭い部屋でやると、視覚の情報が強くなるので、広いグラウンドにママといき、ジャンプをさせてみましょう。
子どもにジャンプをさせると、直感的にぎこちないジャンプをするはずです。
何回かジャンプをさせていくと、どんどんジャンプの高さが低くなっていきます。
これは、ジャンプを無意識に行なえていないからです。
つまり、運動の積み重ねによる運動の学習から応用できていないからです。
ジャンプの適切な運動方法は、
重心を下げて、真上に向かっていく運動の予測を感じてジャンプすること。
うまくいったら、一番高くジャンプした地点で、足首が一番下に下がる運動がでます。
足首を下げる運動を底屈(ていくつ)といいます。
幼児期から頭と体幹のラインはまっすぐになり、体幹の安定から体幹からの運動になるといいました。
運動発達が遅い子どもは、ジャンプのようなからだをシンプルに使うことが苦手です。
ママはハンドリングをしてあげてください。
子どもがジャンプするときに、骨盤を触れて、ママの誘導で骨盤がまっすぐのまま膝から緩むように曲がりながら重心を下げていかせましょう。
重心を下げる運動に運動発達が遅い子どもは骨盤から膝、足首がつながってきませんので、その運動をママの感覚刺激で与えるのです。
階段をスムーズに下りていく
運動発達が遅い子どもは、階段に抵抗感をもっています。
階段を下りる運動は、からだの重さを下に落下させる軌道をとり、下に下りた足は足首が下を向いている状態です。
ジャンプでも出てきましたが、階段を下りる前足は足首の底屈です。
運動発達が遅い子どもは、底屈の運動が入らず、足首がニュートラルな状態で着地します。
これは体幹の安定が弱いために起こっている反応です。
ママは子どもと同じペースで一緒に階段を下りましょう。
人がいない階段なら最初は横に並び、下りていきます。
そこからママが先に下りて、子どもがついてくるように階段を下りてもらいます。
子どもはママが前方にいるので、視野がママのからだで視覚的に安定(定位っています)し、階段を下りることの心理的な不安な気持ちがなくなり、ママのペースについてこれます。
そうすると、ママに追いつくために、足首は無意識にコントロールできる環境が整い、足首の底屈が入ります。
そうすると、足首の底屈をうながすために、脳と脊髄はコアマッスルのトーンをあげ、骨盤が安定します。
骨盤の安定によって、体幹の安定の学習になり、運動発達が進みます。
運動発達が遅い子どものために使えるアイテムとは?
MTG 骨盤サポートチェア Style Kids (スタイルキッズ) Lサイズ 推奨身長:125~155cm 【メーカー純正品】
MTG-骨盤サポートチェア-Style-Kids-スタイルキッズ
このコーンは、グラウンドで等間隔に起き、コーンに当たらないようにまたいでいく運動をしてもいいでしょう。
細かなプログラムが知りたい方は、
上記に書いたLINEか、お問い合わせでご質問してくださいね。
まとめ
ママから見て、自分の子どもが明らかに運動が苦手であると気づいたときに考える方法を説明しました。
- 乳幼児期や乳児期に運動が適切に行なわれなくなった機能的な要因
- 発達性運動発達障害(DCD)という発達障害のひとつ
これらが子どもの運動発達が遅いことの考えられる二つの要因です。
発達障害と認定されても、DCDであるのかどうかの医学的な定めはまだ明確ではないです。
そこにこだわる必要はなく、子どもに運動発達をうながす運動学習をどうやって生活の中に取り入れるのかを考えましょう。
知っておくべき子どもの発達として
- 頭尾法則=乳幼児期=大脳皮質、視覚、頸部。
- 近遠法則=幼児期=触覚、感覚神経、小脳。
発達の乳幼児期は、首がすわるために先に頭尾法則からです。
これが終わると、近遠法則によって体幹の安定によって体幹からすべての運動が起こります。
ママは、子どもに触れて体幹を安定させる感覚を入れることで子どもの運動学習は、日常生活で学習していけます。
運動が苦手な子どもを見て、運動神経が弱いって決めつけないで、運動学習をうながすことをこの記事を見て、やってみてくださいね。
わたしのパーソナルトレーニングの子どもへの経験から面白いほど変化していきますよ。
この記事のライター
感覚で身体を変化させるスキルを持つパーソナルトレーナーtak
パーソナルトレーナー歴;21年
運動しないで美しくなれる方法を研究
わたしのパーソナルを受けた女性は年齢不詳になると人気が出る
運動しなくても美しさが保てるように、皮膚接触で脳を修正し、免疫、循環から変化させるパーソナルトレーニングを実践。
趣味;読書(哲学書)街をウォーキング、温泉に入る
あなたに出会える日を楽しみにしています。
あなたは今も未来もこのままでは幸せになれません!
あなたに価値を与えて、幸せを追求し生きることの使命を高めます。
20年間のキャリアがあるパーソナルトレーナーとして、女性のお客さまを2万人以上見てきたtakが女性の感性と感情を脳科学にあてはめて見えてきた考え方を教えます。
今の仕事が面白くないと感じる女性
これから先の自分が見えない女性
欲しいものがあるのにお金がないから手に入れられてない女性
好きな仕事がしたいと思ってるけど何からしていいのかわからない女性
男性を好きになれず、結婚することに興味がない女性
面白いことがなくて生きてることがストレスになる
こんな女性に
親、学校、会社、友人から教えてもらった生き方ではあなたは絶対に幸せになれない。
女性に合った自己啓発やスピリチュアルな話は、本屋やネットに行けば、探し出せるけど、何かが違う・・
理解できるんだけど、生き方が変わらないから、現実も変わらない。
そんなうまくいかない経験がますますあなたらしさを失わせた生き方になっていく。
努力、我慢、継続、反省、計画、目標・・
これらは、社会というフィールドだけ通用する偏った女性を壊すルール。
あなたが生き方が変わらないのは、
あなた個人に合った脳のプログラムを使っていないから。
あなたの脳にはあなたなりの生き方のモデルが生まれたときからある!
そこに近づけるためのアプローチがメンタルトレーナーtakの個人セッションです。
takのセッションでお届けする考え方は、
どんなスクールに行っても聞けない話。
女性のための脳科学、幸せの概念、お金と仕事の関係性、
これさえわかっておけば、あなたにとって
幸せになれ、人に喜ばれて価値あるお金が入り、知的欲求が高まり
あなたに与えられた有限な時間がストレスなく循環。
takメソッドを得ると、あなたがやっている今の実践での効果が右肩上がりに。
あなたの脳を書き換え、あなたから見える世界の見方のモデルチェンジで幸せに気づく脳科学とからだとこころをリンクさせる新メンタルメソッド
このメソッドは、脳科学に基づき、脳の学習経路を刺激して、自然反応であなたを変えることができます。
女性を幸せにするための脳科学メソッドの内容
- 世の中を作る物理的世界
- 過去の自分の知り方
- 時間空間の法則(未来→現実→過去)
- 顕在意識と潜在意識
- 苦痛系と快楽系のホルモンについて
- 好きなことを仕事にする考え方
あなたはこれらを脳で書き換えないと、何をやっても幸せになれません。
あなたの脳で無理やりつながれた使えない知識を書き換えます。
すると、何もしなくてもからだから行動が変わっていく脳のシステムにしていきます。
この記事のライターのtakが行なうコアパーソナルトレーニング。
からだを美しくするために、脳を初期化するために、まずからだを調整し、大地と共有させておくことです。それを主にしたパーソナルトレーニングが次の記事で書いてありますので、ぜひご覧くださいね。
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